日記を書こうとして日記帳を開くと、隅に書いてある数字が百になっていた。
この数字は、俺が日記帳を買ったときから日々少しずつ増え続け、ある日は変化なく、ある日は4,5くらい増しているときもあった。
だが、俺にはこの数字の意味が分からなかった。
それでも特に問題もないので、さほど気に留めずに今日まで日記を書いてきた。
しかし、今日俺の元に一通の矢文が届いた。
差出人は書かれていない。
不審に思いつつも開くと、
『本日めでたく概算百人の方があなたの日記を見に来てくれました』
と書いてあった。
なるほど、この数字にはそのような意味があったようである。
さらに文を読み進めると、どうやら、俺が日記帳に書いたことはなんらかの方法で公開されており、深水頼蔵や殿にはその方法でこの日記を読むことはできないようだ。
よって、百という数字の中に彼らが含まれていることは確実にありえないということになる。
さらにこの日記帳自体も、誰かに盗み見られている形跡もない。
あの2人に見られていないことが分かり、俺は安堵した。
そして、殿様の御ためについてしか書かれていない日記を、あえて見に来てくれた百人に感謝したいと思う。
上井覚兼日記になど負けず、これからも、相良のお家の行く先、九州戦国期の行く末を書き残していく。
この数字は、俺が日記帳を買ったときから日々少しずつ増え続け、ある日は変化なく、ある日は4,5くらい増しているときもあった。
だが、俺にはこの数字の意味が分からなかった。
それでも特に問題もないので、さほど気に留めずに今日まで日記を書いてきた。
しかし、今日俺の元に一通の矢文が届いた。
差出人は書かれていない。
不審に思いつつも開くと、
『本日めでたく概算百人の方があなたの日記を見に来てくれました』
と書いてあった。
なるほど、この数字にはそのような意味があったようである。
さらに文を読み進めると、どうやら、俺が日記帳に書いたことはなんらかの方法で公開されており、深水頼蔵や殿にはその方法でこの日記を読むことはできないようだ。
よって、百という数字の中に彼らが含まれていることは確実にありえないということになる。
さらにこの日記帳自体も、誰かに盗み見られている形跡もない。
あの2人に見られていないことが分かり、俺は安堵した。
そして、殿様の御ためについてしか書かれていない日記を、あえて見に来てくれた百人に感謝したいと思う。
上井覚兼日記になど負けず、これからも、相良のお家の行く先、九州戦国期の行く末を書き残していく。
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