椎葉までの道のりに必要なものと、椎葉の娘の家、那須家への土産を風呂敷にまとめた。
殿には工事の人材集めと称し、ひと月弱ほど留守にすると告げてから城を後にした。
突然の話に殿は朝から少々驚いていたが、「気を付けて」と言って快く送り出してくれた。
椎葉に行くには、まず日向を目指すのが丁度いい。
しかし、道がさっそく急峻な山道に入ったため、それは容易ではないと思われた。
到着までは掛かっても1週間ほどと考えていたのだが、この道に加えて天候等により、それ以上掛かる可能性もあるだろう。
日が暮れ始めると、暗闇になる前にどこか寝られそうな場所を探した。
あえて厳しい山道を通過しようとする旅人はいないため、周辺には宿はおろか人家もないのである。
幸い、よく葉の茂った木の下に見つけることができた。
この木ならば急な雨にも耐えられるであろうが、ただ、野生のキジ馬がやたら多いのが気になるところである。
保存食を出そうとすると、気配で分かるのか、5,6頭のキジ馬が寄って来た。
仕方がないので木に登り、枝の上で飯を食った。
山道と言いキジ馬と言い、初日からずいぶん疲れてしまったが、殿様の御ため、帰りは足が軽くなるような結果を得なければならない。
殿には工事の人材集めと称し、ひと月弱ほど留守にすると告げてから城を後にした。
突然の話に殿は朝から少々驚いていたが、「気を付けて」と言って快く送り出してくれた。
椎葉に行くには、まず日向を目指すのが丁度いい。
しかし、道がさっそく急峻な山道に入ったため、それは容易ではないと思われた。
到着までは掛かっても1週間ほどと考えていたのだが、この道に加えて天候等により、それ以上掛かる可能性もあるだろう。
日が暮れ始めると、暗闇になる前にどこか寝られそうな場所を探した。
あえて厳しい山道を通過しようとする旅人はいないため、周辺には宿はおろか人家もないのである。
幸い、よく葉の茂った木の下に見つけることができた。
この木ならば急な雨にも耐えられるであろうが、ただ、野生のキジ馬がやたら多いのが気になるところである。
保存食を出そうとすると、気配で分かるのか、5,6頭のキジ馬が寄って来た。
仕方がないので木に登り、枝の上で飯を食った。
山道と言いキジ馬と言い、初日からずいぶん疲れてしまったが、殿様の御ため、帰りは足が軽くなるような結果を得なければならない。
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