午後、俺宛てに荷物が届いたと言って、頼蔵が袋を持って部屋に来た。
「お姉さんからですよ」
何故か頼蔵が嬉しそうに笑いながら、俺に袋を手渡した。
俺が袋を開けるまでその場を離れそうになかったので、俺は受け取るとすぐに袋の中身を取り出した。
厚手の上着だった。
添えられていた手紙には、「厚着をして、風邪を引かないように」とあった。
「良かったですね」
励ますように俺の肩を叩いて、頼蔵は部屋から出て行った。
寒がりの弟に着物を送ってやろうという気持ちだけで、俺は十分温かい。
これを着て、殿様の御ために働いて行こうと思う。
「お姉さんからですよ」
何故か頼蔵が嬉しそうに笑いながら、俺に袋を手渡した。
俺が袋を開けるまでその場を離れそうになかったので、俺は受け取るとすぐに袋の中身を取り出した。
厚手の上着だった。
添えられていた手紙には、「厚着をして、風邪を引かないように」とあった。
「良かったですね」
励ますように俺の肩を叩いて、頼蔵は部屋から出て行った。
寒がりの弟に着物を送ってやろうという気持ちだけで、俺は十分温かい。
これを着て、殿様の御ために働いて行こうと思う。
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