天気が良かったので、縁側で陽に当たってぼんやりとしていた。
すると、庭の隅にいた1匹の猫と目が合った。
暇なのでそのまま目線を合わせていると、猫がこちらにやってきた。
足元まで来ると縁側に飛び上がり、俺を見上げて鳴いた。
俺は喉元を撫でてやった。
嫌がりもせず、猫は気持ち良さそうに喉を鳴らした。
俺は昔から人を寄せ付けないのだが、どういう訳か猫には懐かれやすい。
似たようなものでも感じているのだろうか。
猫嫌いでもないので、不快ではない。
俺は猫を抱き上げ、膝の上に乗せた。
すぐに猫は丸くなり、あくびをして眠った。
おとなしいものだ。
まだ殿が幼い頃は、とにかく動きたがる殿を抱えて仕事をしていたものだった。
あれから10年以上経ち、殿も元服して一応は大人になった。
「殿のご子息の御ため」から「殿様の御ため」になり、奉公の仕方もずいぶんと変わった。
これが生涯続けば良い。
気持ちいい眠気を感じながら、俺はそう思った。
上の階から、殿がキジ馬と遊ぶ声が聞こえていた。
平穏だった。
すると、庭の隅にいた1匹の猫と目が合った。
暇なのでそのまま目線を合わせていると、猫がこちらにやってきた。
足元まで来ると縁側に飛び上がり、俺を見上げて鳴いた。
俺は喉元を撫でてやった。
嫌がりもせず、猫は気持ち良さそうに喉を鳴らした。
俺は昔から人を寄せ付けないのだが、どういう訳か猫には懐かれやすい。
似たようなものでも感じているのだろうか。
猫嫌いでもないので、不快ではない。
俺は猫を抱き上げ、膝の上に乗せた。
すぐに猫は丸くなり、あくびをして眠った。
おとなしいものだ。
まだ殿が幼い頃は、とにかく動きたがる殿を抱えて仕事をしていたものだった。
あれから10年以上経ち、殿も元服して一応は大人になった。
「殿のご子息の御ため」から「殿様の御ため」になり、奉公の仕方もずいぶんと変わった。
これが生涯続けば良い。
気持ちいい眠気を感じながら、俺はそう思った。
上の階から、殿がキジ馬と遊ぶ声が聞こえていた。
平穏だった。
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