今日は、再び夏に戻ったような陽気だった。
洗濯担当の者たちは、ここぞとばかりに仕事に励み、新しく洗ったものを干しては乾いたものを畳んでいた。
よく晴れた空の下、干した着物が風にはためき、生活人としては健康的な光景であった。
「せっかくこんな天気なんだから、キジ馬を連れて城下町に散歩に行きたい」
殿がそう言い出すのも自然なことだった。
城下町は活気づいていた。
商人も農民の野菜売りも、物品や食料を買い求める客連中も底抜けに明るかった。
領民の元気な姿ほど、国主を勇気づけるものはない。
「こんな時代なのに、みんな元気だね。ものの値段も安定しているし、売り買いも活発みたいだ」
殿はぼんやり歩いているようで、店と客の値段交渉をしっかり聞いている。
そして時折、「ここの梅干し美味かったなぁ」と呟いたりする。
しばらく歩いたのち、殿が「喉が渇いた」と言うので、茶屋で休憩することになった。
甘えるのが好きなキジ馬は、椅子に腰を下ろした殿の膝の上に乗った。
俺は店主に声を掛け、茶と団子を2人前注文した。
「町に来てみんなの生活を見ていると、やるべき政治の具体的なものがわかる気がするよ。城の中で考えていたことが、根のない空理空論に思えてくる」
そう言って殿は団子にかじり付いた。
「それは、殿が毎日政治についてよく考えているから、そう思えるのではないでしょうか」
俺がこう言うと、殿は少し黙り、
「褒めても、あげられる団子は1個だけだよ」
と、残り3つの団子を惜しそうに見ながら言った。
俺は殿様の御ため、
「欲しければ追加注文いたしますので」
と言って茶を飲んだ。
今夜、矢文が届いた。
こんばんは。
123番目の閲覧者である匠です。
今回は私の意見投稿に賛同して頂き誠に有難うございます!!
さて、本題の要望ですが、熟考の末このようになりました↓。
『深水頼蔵氏の良い所を三つ挙げて、本人に直接言いに行く』
頼蔵氏ともっと仲良くして頂きたいので、要望してみました(^^)
そして、その一部始終を日記に書き記して下さい。
捏造とか駄目ですよ。
必ず実行して下さいねっ!
武士らしく、ひいては、殿の御ために貴公の今後の活躍を楽しみにしております。
では、またー(´∀`)ノシ
匠より
無理難題、と言えばそうであるが、一旦話を引き受けた以上、あとに引くことはできない。
努力してみようと思う。
洗濯担当の者たちは、ここぞとばかりに仕事に励み、新しく洗ったものを干しては乾いたものを畳んでいた。
よく晴れた空の下、干した着物が風にはためき、生活人としては健康的な光景であった。
「せっかくこんな天気なんだから、キジ馬を連れて城下町に散歩に行きたい」
殿がそう言い出すのも自然なことだった。
城下町は活気づいていた。
商人も農民の野菜売りも、物品や食料を買い求める客連中も底抜けに明るかった。
領民の元気な姿ほど、国主を勇気づけるものはない。
「こんな時代なのに、みんな元気だね。ものの値段も安定しているし、売り買いも活発みたいだ」
殿はぼんやり歩いているようで、店と客の値段交渉をしっかり聞いている。
そして時折、「ここの梅干し美味かったなぁ」と呟いたりする。
しばらく歩いたのち、殿が「喉が渇いた」と言うので、茶屋で休憩することになった。
甘えるのが好きなキジ馬は、椅子に腰を下ろした殿の膝の上に乗った。
俺は店主に声を掛け、茶と団子を2人前注文した。
「町に来てみんなの生活を見ていると、やるべき政治の具体的なものがわかる気がするよ。城の中で考えていたことが、根のない空理空論に思えてくる」
そう言って殿は団子にかじり付いた。
「それは、殿が毎日政治についてよく考えているから、そう思えるのではないでしょうか」
俺がこう言うと、殿は少し黙り、
「褒めても、あげられる団子は1個だけだよ」
と、残り3つの団子を惜しそうに見ながら言った。
俺は殿様の御ため、
「欲しければ追加注文いたしますので」
と言って茶を飲んだ。
今夜、矢文が届いた。
こんばんは。
123番目の閲覧者である匠です。
今回は私の意見投稿に賛同して頂き誠に有難うございます!!
さて、本題の要望ですが、熟考の末このようになりました↓。
『深水頼蔵氏の良い所を三つ挙げて、本人に直接言いに行く』
頼蔵氏ともっと仲良くして頂きたいので、要望してみました(^^)
そして、その一部始終を日記に書き記して下さい。
捏造とか駄目ですよ。
必ず実行して下さいねっ!
武士らしく、ひいては、殿の御ために貴公の今後の活躍を楽しみにしております。
では、またー(´∀`)ノシ
匠より
無理難題、と言えばそうであるが、一旦話を引き受けた以上、あとに引くことはできない。
努力してみようと思う。
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