気がつくと、朝だった。
昼間の服を着たまま、布団の中にいた。
昨夜は遅くまで宴会をしていたのだが、それ以降の記憶が無い。
無意識のうちに部屋に戻って、そのまま寝たのだろう。
俺はそう思って起き上がり、ぎょっとした。
隣の布団で、殿が眠っていたのだ。
よく見てみると、そこは自分の部屋ではなく殿の部屋だった。
「あ。よりあに」
殿が目を覚ました。
俺は挨拶をするのも忘れて、自分がどうしてこんなところにいるのかを殿にたずねた。
すると殿は、「なにも覚えてないんだ」と笑った。
殿によると、昨夜俺は、宴会の途中で酔っ払って眠りこけてしまったらしい。
どう起こしても起きなかったため、ここに連れてきた、という話だった。
「よりあにの部屋は遠かったし、頼蔵の部屋はいやだろ?」
さらっと言ったな。
とにかく俺は礼を言い、二度寝をする殿の横で己の失態にうんざりした。
薬の効果で、確かに二日酔いはしていない。
だが、途中で寝てしまうとは予想もしなかった。
宴会における殿様の御ためは、いつになったら成就するのだろうか。
そんなことを考えながら、俺も二度寝をした。
昼間の服を着たまま、布団の中にいた。
昨夜は遅くまで宴会をしていたのだが、それ以降の記憶が無い。
無意識のうちに部屋に戻って、そのまま寝たのだろう。
俺はそう思って起き上がり、ぎょっとした。
隣の布団で、殿が眠っていたのだ。
よく見てみると、そこは自分の部屋ではなく殿の部屋だった。
「あ。よりあに」
殿が目を覚ました。
俺は挨拶をするのも忘れて、自分がどうしてこんなところにいるのかを殿にたずねた。
すると殿は、「なにも覚えてないんだ」と笑った。
殿によると、昨夜俺は、宴会の途中で酔っ払って眠りこけてしまったらしい。
どう起こしても起きなかったため、ここに連れてきた、という話だった。
「よりあにの部屋は遠かったし、頼蔵の部屋はいやだろ?」
さらっと言ったな。
とにかく俺は礼を言い、二度寝をする殿の横で己の失態にうんざりした。
薬の効果で、確かに二日酔いはしていない。
だが、途中で寝てしまうとは予想もしなかった。
宴会における殿様の御ためは、いつになったら成就するのだろうか。
そんなことを考えながら、俺も二度寝をした。
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